一病息災と言いますが、一病息災だったら良いな、という、あくまで希望が込められた言葉であり、現実は中々そう思うようにいかない物で、一生特に何の病にも悩まされず過ごす人も居れば、一人で「どうして私だけが」と涙してしまう程に多くの病にかかってしまう方も居ます。

そういう私も病に悩まされてきました。
うつ病です。

簡単に治ると高をくくってもう数年が過ぎました。己の生命を断つ事が頭をよぎった事もありました。誰かが「病に感謝して生きる」という言葉を使っているのをインターネット上で見た時は、「病は憎むべきものであり、病に感謝など出来るものか」と憤っていました。

しかし、今はその言葉を言われた方の気持ちが少しだけ分かるようになりました。病を自分の体から排除しようと必死にもがき苦しむのではなく、病と上手に折り合いをつけて生きて行く、そういう意味なのだと思っています。